マダニにご注意
こんにちは。
以前"SFTS"に関してお話をいたしましたが、
今回はよりフォーカスして"マダニ"、"バベシア症"について話したいと思います。
そもそもマダニとは何?というところからお話しいたします。
>マダニとは?
草むらなどに生息する吸血性の大型のダニ類
吸血前は小さなマダニ(ありぐらいのサイズ)でも吸血後のマダニは小豆大ぐらいの大きさになります。
約3倍ほど大きくなります。
(写真だと正直リアルですので、ご覧になられる方は当院に貼っております案内板をご覧ください。笑)
>バベシア症とは?
バベシア(小さな寄生虫)に感染しているマダニに吸血された際にマダニの唾液と一緒にバベシアという原虫が犬の体内に侵入し、赤血球内に寄生します。
(マダニの吸血から約48時間で感染するといわれています。)
犬の赤血球内に寄生したバベシアは次々と分裂・増殖しながら赤血球を破壊していくため貧血を引き起こす病気です。
※バベシア症は完全治癒が困難な病気です※
→症状が治まってもバベシアが体内に潜んでいて再発することがあります。
この二つの関係、実は、、、"ある"んです!!
バベシアはマダニに吸血されることで感染します。
つまり
バベシアはマダニの体内で成長
↓
マダニが吸血
↓
バベシアが血管内に入り込み赤血球に侵入
簡単に説明すると
マダニの吸血を避けることが
現在のところ最も現実的・効果的な予防法なのです
>予防方法は?
マダニ駆除ができるお薬を定期的に使用する
→市販のお薬ではマダニ駆除効果はほとんど期待できません
動物病院で処方されたお薬を使用してください
>バベシア症の症状は?
・元気、食欲の消失
・嘔吐
・下痢
・発熱
・貧血
・濃い色の尿
>マダニから感染するその他の病気
・ライム病
・Q熱
・日本紅斑熱(人のみ)
→これらの病気は犬だけなく人にも感染する病気で、死亡例もあります
そして、、、舞子でも発生しているのです!!
バベシア症は関東・東北でも発生していますが、
特に関西以西で多発している病気です。
舞子周辺でも実際に発生しています。
・木や草が茂った公園などがお散歩コースになっている
・ワンちゃんと一緒に旅行や森林公園等に出掛ける
→ノミ・マダニ駆除を徹底してください
次回はマダニが媒介する病気とその主な症状をご紹介いたします。
たかね動物病院
スタッフ
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